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ハチ公の駅

2018年、大館市の駅前に建設したハチ公と秋田犬を中心に置いた展示場・物産館です。本件は他の設計事務所と企業体を組んでの実施設計の受注で、さまざまな制約があり、設計監理は受注できない案件でした。
「ハチ公が通った時代の渋谷駅の外観をなぞる」という、市役所からの要望に沿って屋根と外壁の形状を再現しています。
主なデザイン業務は、雪国で問題が発生しないための技術的な配慮と窓のレイアウト等。内部に関しては、駅のコンコースのような大屋根を現した空間をシンプルに表現しながらも、来場者の記憶に残る形を考えました。
画像の内観パース図は「坂本寿克建築研究所」が色彩を考えたもので、設計監理サイドでどのように表現されるかはわかりません。
空間の解釈は設計者が変わると違うものになるもの。設計監理を受注できない案件の際は、完成時、いつも宝石箱を開けるような期待をしています。