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建物の健康診断

建築に限らず、法律というのは社会に実情に合わあせて変わっていくべきものだと思います。この写真は、大館市内の小学校の屋上から撮影したものですが、なぜここにいるのか?

 簡単に言うと、ある程度の規模、用途の建物は、1年もしくは2年に一回の健康診断をしなければならないという条例の適用範囲が広がり、たまたま、私が受けた調査がこの学校でした。

 築年数がわかる資料がなく、たぶん私が学生だった頃からあるこの校舎は、すでに様々な劣化が見られます。しかし、当地ではこのくらいの古さはごく普通で、古いから建替えましょうというのは、高度成長期の考え方です。今はメンテナンスしながら、時代に合わせた修繕や補強をしていくべきという考えになっています。(個人的には賛成です)

 また、経年劣化や間違えている修繕の指摘だけではなく、法律が変わり「既存不適格」といわれる事柄も指摘します。こういう場合は管理者様はお気の毒とも言えますが、人命と健康最優先で考えると、致し方ありません。 今回の調査でも、できれば見なかったことにしたいような不具合がありましたが、そういうわけにはいかず、指摘しました。まだ、書類としては未提出なので、「しました」ではなく「します」というべきですが、、、

でも、学校の調査は楽しみがあります。そこにいる子供たちです。大館市でも、学校の場所により、子供たちの立ち振る舞いが違うのです。街中か、農村地区かの違いは大きいです。それでも、子供たちのあいさつや態度はとても喜ばしいものです。このことが楽しみで学校の調査は毎年の楽しみです(笑)